shitemo’s diary

asd.adhdでIQ148の日記

'16 10 26の終わりと'18 04 09の始まりの部屋

僕がこの部屋を初めて訪れたのは

2年生の自邸課題を提出した夜だった。

その夜はコンタ模型を眠いながらに

作ったことを今でも鮮明に覚えている。

それから2回の冬を越えて今日、

その部屋とおさらばする。


この部屋で何度か仲の良い子たちと

食事を作り、映画を見て、

いろんな話をした。


さっきまで7人この部屋にいたが

気付いたら4人になっていた。

その部屋は大学から歩いてすぐの

ラーメン屋の上にあるアパートの

三階の角地にある。

その307号室は入ると靴を12足置いたら

いっぱいになるくらいの玄関があり、

右に進むと右側にトイレの部屋があり

その中に風呂場がある。

キッチンとリビング寝室が外に向かって

連続している。

家具がキャンプ用のものを使っているので

たくさん人が来てもしまったりできる仕様になっている。

ここまで詳しく書くのは

説明をしたいからではない。

いつまでも鮮明にここで起こった物語の

記憶を覚えておきたいからだ。


この部屋でみんなで狭いながらに泊まったこと。来るといつも先輩が作ってくれた

美味しくて暖かい料理があったこと。

僕の青春の一部はここに置いてきているのだ。


普通の部屋に比べればだいぶ狭い部屋であるにも関わらず、人との距離感をなんとも言えない親密な関係にさせているところに

不思議な感覚を覚える。


またこの部屋に行くまでに皆で

2車線の道路を渡りたい。

例え道路の背骨の上に取り残されても。


またこの部屋に行くまでの階段を登りたい。

いくら足が疲れても。


また扉にかかっている

季節外れのクリスマスの板を見たい。


こうして思い出は神聖化へと誘われるのだ。