建築と自然
建築の提案の多くは建築というだけあって
何か物体を建てることにある。
今日、ものすごくショックなことがあって、飛行機とカエルの不協和音が作る空気に包まれた夕方の街を適当に2時間くらい歩いていたら、ずっとこのままの状態であってほしいという場所にふと行き着いた。
立ち止まって、ぬるま湯くらいの風が額を舐め回すのを感じながら色々考えた。
建築はその場所の魅力を引き出すことができる。窓は綺麗な景色を切り取ることができるし、高い建物はより違った角度で自然を魅せる。
そんなこともあって、何を建てようか構想にふけていると、何もかもが調和しないことに気がついた。
そのままが一番いい。
人工物と自然物は少し距離があるほうが
いいのかもしれない。
人工物は日常を生み出し、人を集める、表の場。
自然物は、非日常を作り出し、人を1人にさせてくれる裏の場。
なのかもしれない。
人工と自然という概念で分けるのも
なかなか新しいなと思った。